時々、打撲や捻挫などケガをされて受診される患者さまがおられます。レントゲンを撮影して確認するわけですが、「骨折してませんか?あっ、『ひび』ですか。あ〜よかった、よかった。折れてないんですね」という会話があります。
実際、僕たちがカルテの診断名を書く欄には「×のひび」とは書きません。一般的に、
ひび → ずれていない骨折 の事を言って、治療も骨折と同じように行います。言い換えると、その後ずれてしまい固定だけでなく手術が必要になる場合もあるわけで最初の固定も含めて慎重に治療することが必要です。
整形外科の医師のあいだでは「ひび = 骨折」と認識していますが『ひび』という言葉がとても一般的で、「ひび < 骨折」というイメージがついているのが原状です。
骨折の治療では、ケガをして出来るだけ早くレントゲンで確認をとり、固定で治すのか?手術が必要なのか?という判断する事がとても重要です。ケガをされた際は程度の大小に関わらす、レントゲンなどでチェックした方がいいかと思います。