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やすだ整形外科

足の付け根の痛み

2006/08/08(火)

じっとしている時は痛みがないのに立ち上がろうとしたり、歩いている時に足の付け根の痛みを訴える患者様がおられます。いわゆる脱腸と言う腸のヘルニアの場合もありますが、股関節(こかんせつ)のかみ合わせの悪さ、変形による痛みの場合が多いです。変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)と言います。原因がはっきりしないタイプと何らかの原因によるタイプがありますが、日本では生まれつきの脱きゅうや骨盤のふとももの骨を受ける部分が変形して、そこから起こる場合が多いです。
診断は歩き方、片足立ちの観察、股関節の動きを確認しレントゲンにて、左右差、変形などを確認します。同様の痛みでアルコールやホルモン剤を長期に飲む事により股関節のふとももの骨の血の巡りが悪くなる、大腿骨とう壊死(だいたいこっとうえし)という状態もあります。その場合はMRIの断層写真で確認します。
治療は体重コントロール、歩き方指導、お尻ふとももの筋肉を鍛え、痛みに応じてお薬、シップで対応します。定期的にレントゲンにて変形の進み具合を確認し、痛みがひどく著しく生活に支障を来す場合は手術により骨の向きを変えたり、人工関節に入れ替える事があります。

TEL:06-6306-1969
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