やすだ整形外科でもっとも多く処方するお薬は「シップ」です。その中でも、いわゆる「炎症を止めるクスリが含まれたシップ」が圧倒的に多いです。よく、患者さまに「冷シップ、温シップどっちがいいの?」と質問されます。大きく分けてシップには、(1)冷たいシップ (2)炎症を止めるクスリが含まれたシップ (3)暖かいシップの3種類があります。
(1)冷シップ 局所を冷却するためだけのシップ
(2)消炎鎮痛剤が含まれたシップ 貼った瞬間は冷たく感じますが、冷却するよりも中に含まれたクスリが皮膚の下の筋肉や腱にまで届き、その部分の炎症、痛みを抑えます。
(3)温シップ 局所を暖めるためのシップ
痛みが発生した直後(たとえばギックリ腰、ねんざ)はその部分に炎症が起こり、周りに広がっている状態です。その時に、温シップを使うと血の巡りがよくなり、逆に炎症をひどくする事が多く、(1)や(2)のシップが適してます。急な痛みはとまったが、鈍痛、突っ張り感などが残っている時は、炎症後もしくは慢性化して固くなった組織が原因となっているため(2)、(3)のシップが適しています。すなわち、(2)のシップを使うのが無難ではないかと考えます。ただ、冬の時期で寒さにより筋肉や筋膜が固くなりそれにより痛みがでることもあり、その時は簡易カイロの代わりとして温シップが有効な時もあります。
どのシップも皮膚がかぶれるというリスクがあるので貼る時間、頻度などを調節する必要があります。また、貼る代わりにクリーム、ゲル、ローションになった塗るタイプもあるので患者さまそれぞれに快適に使えるシップを提案していきます。