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やすだ整形外科

テニス肘

2006/03/20(月)

30歳、40歳以降の方でゴルフやテニスの後に、打撲や捻挫をした覚えがないのに、肘周辺の痛みを訴えて来られる患者様がおられます。そのほかにスポーツをしていなくても家事をした後などに同様の痛みを訴える方もたくさんおられます。
そのほとんどは安静に肘や手を動かさない状態では痛みはなくだるさやつっぱり感だけですが、物をつかんだり、持ち上げる際に強い痛みが見られます。よくお聞きするのは「タオルがしぼれない」という症状です。
原因としては、肘の骨の外側の出っ張った所に手の指を伸ばす筋肉(腱)や腕を内にまわす筋肉が集まって付いています。よく手を動かしたり、重い物をもったりする事を続けるとそれらの筋肉を必要以上に使う(酷使)ことになり、筋肉が付いている部分すなわち肘の外側周囲にストレスがかかり、炎症がおこる結果痛みが発生します。診断名としては「上腕骨外上顆炎(じょうわんこつがいじょうかえん)」となります。
治療は、基本的にその部分を使わないようにする局所安静を心掛けながら、シップや消炎鎮痛剤などの薬、サポーターなどの固定をします。痛みの程度が強い時にはその部分に注射をして炎症をおさえます。激痛は無くなったが、鈍痛やだるさが続く時には温熱などのリハビリも有効です。

TEL:06-6306-1969
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