つまずいてこけたり、誤って包丁やナイフで切ってしまったり、作業中機械に巻き込まれたりして、出血を伴うケガをする場合があります。とても大事なのは、ばい菌などが暴れないよう適切にキズについた汚れ(砂やドロ、鉄粉などの金属)を落とし、消毒し、必要であれば、露出した皮膚の下の組織を覆うように皮膚を縫ったりする事です。
もう1つ、非常に大切な事は手、足は筋肉や脂肪が薄く、皮膚のすぐ下に指を動かす腱や、細かな神経や血管が走っているので、それらを傷つける(場合によっては切れる)事があります
それらによって、指の曲げ伸ばしができなかったり、しびれたり、血流が悪くなることがあるので、ケガをした後、適切に診断、処置しないととても不便な後遺症が残ります。
以前、主婦の方があやまって足の甲にカッターナイフを落とし約1センチ弱の小さなキズで出血も少しだったのでそのままご自身で消毒し、4.5日でキズは治りましたがその後指が動かせないということで来院され、結局腱を縫う手術が必要でギプスを約1か月巻いた事があります。
手や足をケガされた時は、腱や神経の扱いに慣れた整形外科医を受診して下さい。