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やすだ整形外科

いわゆる肩こりについて

2005/10/17(月)

「肩がこる」と訴える患者様が多くおられますが、よく診察すると肩関節周囲というより、首の後ろから両肩、肩甲骨にかけてのツッパリ感、だるさ、重さ、痛み、首の動かしにくさである事が多いです。最近、テレビで肩こりは心臓、肺、胆のう等の内臓の病気から現れる症状であると言ってます。もちろんそれらは間違ってはいませんが、その他にもいろいろな症状が出てくる事が多く、肩こりの多くは首から肩、肩甲骨にかけての筋肉の疲労、緊張、炎症からおこります。それらの筋肉は主に頭を支えているため、常に緊張状態といえます。その中で姿勢の悪さ、長時間の同じ姿勢などで筋肉の疲労だけでなく炎症が起こり固くなり血の流れも悪くなり痛み等の症状が発生し、ひどくなると頭痛や吐き気まで起こします。ただ中には筋肉だけでなく神経による症状が出ている場合があるのでまず、頭を支えている大黒柱である頚椎(首の背骨)のレントゲンを撮りバランスや変形の具合を確認し場合によっては採血等で炎症反応をみます。
治療は痛みに応じて飲み薬(痛み止めや筋肉をほぐす薬や血流をよくする薬)、注射で対応し、その後リハビリ的に温熱、低周波、牽引を行い、生活指導(姿勢の改善、ストレッチの重要性の理解など)と同時に予防も兼ねて運動指導を行っています。

TEL:06-6306-1969
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